第3分科会

Third subcommittee

第3分科会

粘着テープ、コンシューマー製品企業などで構成されております。

  1. はじめに
    第3分科会では1989年の発足以来、粘着テープの皮膚刺激について様々な角度から検討を重ねており、テープの素材や特性、剥離条件などの使用方法について検討を行ってきた。2023年度から年齢や疾病、貼付部位別に皮膚刺激が低減する最適なテープを提案できれば、使用者にとって快適にテープを使用して頂けると考え、新たなテーマとして「貼付部位による皮膚刺激性の違い」のテーマで貼付部位によって皮膚への刺激に差があるかをテープの種類、部位別に検討している。
     
  2. これまでの検討 テープの種類と貼付部位について
    本テーマでは、複数の剥離刺激試験を実施しました。まず、テープ構成を同一とし粘着力を変えた3種類のテープサンプルを用いた試験では、「内腿」において粘着力と痛みの相関を確認しましたが、「前腕内側」および「腹部」については、粘着力が強まると痛みも増加する傾向にあるものの同じ粘着力の上げ幅でも痛みの幅が「内腿」程は上がらない傾向にあり、粘着力のみの変更でも貼付部位で痛みが変わる事を確認した。
    次に粘着力を揃えたテープ構成の異なる4種類のテープサンプルを用いた試験では、テープの引張強度測定を行い痛みとの関連性を「前腕内側」及び「内腿」で検証した。結果、1つ目の試験と同じく「内腿」では「前腕内側」よりテープの痛みスコアの差が大きく、どちらの部位でもテープの伸縮性が著しく高い場合は実際の剥離速度が遅くなるために痛みが軽減し、逆に伸縮性がないか小さい場合も剥離時に皮膚が伸長しないことで痛みが軽減する傾向が得られました。また粘着剤については保持力の測定を行い、痛みとの関係性を検証した結果、粘着剤が柔らかいと皮膚への密着性が高まり、痛みが強くなることが明らかとなりました。
     
  3. これまでの検討 その2 ヒトの状態変化と貼付部位について
    これまでの検討において、テープの伸縮度合いが痛みと関係したことから皮膚側の伸縮性と痛みとの関係について検討した。「上腕内側」、「前腕内側」をそれぞれ水平にした場合と肘を90度に屈曲した場合での皮膚粘着力と痛みについて試験を実施した。結果、いずれの貼付部位においても皮膚粘着力の差は見られなかったが、前腕、上腕ともに屈曲状態では皮膚が伸びにくく、痛みは軽減する傾向にあった。
     
  4. 現在の検討 ヒトの状態変化と貼付部位について2
    昨年度からは、ヒトの状態変化と貼付部位について、季節や個人差による皮膚の状態と皮膚ダメージの検証を開始しております。部位はデータの取得しやすい「前腕内側」及び「上腕内側」を選定し、肘窩部から肩側、手首側に9〜11cmの位置(20mm程度)の水分量及び蒸散量を日皮協事務局にて季節毎に測定しております。併せて皮膚ダメージを明確にするためテープ幅を15mmから24mmに大きくしたテープを使用し、貼付時間を今まで通りの2時間と6時間に延ばし、4種のテープで剥離試験による刺激の違いを検討しております。

委員

  • 委員長 ピアック(株)
  • 副委員長 ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)
  • 副委員長 ピップ(株)
  • 委員 イチイ(有)
  • 委員 河合産業皮膚医学研究所
  • 委員 日皮協
  • 委員 東洋化学(株)
  • 委員 ニチバン(株)

研究業績

  • H.Matsumura,et.al.;Effect of occlusion on human skin.
    Cont.Derm.33;231~235,Oct. 1995.
  • Y.Ninomiya,et.al.;Influence of sweat on skin irritancy in a closed chamber.
    The 9th International Symposium on Bioengineering and the Skin, Sendai,JAPAN, 19-20, Oct, 1992.
  • 岡京磁, 他:蒸れによる皮膚刺激 -透湿性の異なるフィルムによる皮膚刺激の変化-. 日本繊維製品消費科学会年次大会. 東京. 1998.
  • F.Tokumura,et.al,; Skin irritation due to repetitive application of adhesive strength and seasonal variability. Skin Research and Technology .11;102-106,2005.
  • The potential dermal irritating effect of residual (meth)acrylic monomers in pressure sensitive adhesive tapes Fumio Tokumura, Tetsuya Matsui, Yasuko Suzuki, Masashi Sado, Masaharu Taniguchi, Ichiro Kobayashi, Masashi Kamiyama, Shin Suda, Atsushi Nakamura,Yuhiro Yamazaki, Akira Yamori, Ryosuke Igarashi, Jun Kawai, Keiji Oka Drug and Chemical Toxicology, Vol. 33, No. 1, Pages 1-7

議事録

協会の会員以外の方は議事録をみることができませんのでご了承ください。

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